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2009年04月16日
第7回観光バリアフリー講座の報告
講座についてたいへん遅くなりましたが報告します。
大会は、2009年3月14日(土)カリーノ宮崎ガガエイトコミュニティホールにおいて開催しました。
大会テーマは「福祉文化と観光バリア・フリー~だれもが住みよく行きよいまちをめざして」です。
日本福祉文化学会九州ブロックとの共催で行いました。

講座では、日比野正己講師(長崎純心大学現代福祉学科教授)が「福祉文化と観光バリア・フリー」と題して、
福祉文化とは何か、観光バリア・フリーを進めるにあたってのヒント、
この講座の後半の福祉文化サミットの予告編を分かりやすく講演していただきました。

パネリスト4名(志賀俊紀氏、米満淑恵氏、馬場清氏、岩浦厚信氏)による意見発表、
そして、「福祉文化と観光バリア・フリー」をテーマにして福祉文化サミットを行いました。
コーディネーター日比野氏が軽快に4人のパネリストとのやり取りを行い、
知的障害者や認知症高齢者の旅行、先駆者の築いた障害者の旅行、
宮崎市の観光バリアフリーの取り組みのことなどが楽しく分かりやすく深く展開されました。
会場が元映画館であるため、映像を交えての楽しい会となりました。
参加者から「感動的な話を聞くことができて有意義だった。」という意見があった反面、
「もう少し広い会場で多くの人に聞いてもらいたい。」という意見があり、
参加者が少なかったのが大きな反省点ともなりました。
しかし、宮崎の観光バリアフリーに多くのヒント
(知的障害者や認知症高齢者の旅行、宮崎観光ブーム時代の新婚さんのフルムーン企画等)
を講師やパネリストの方々に話していただき、たいへん有意義な大会となりました。
大会は、2009年3月14日(土)カリーノ宮崎ガガエイトコミュニティホールにおいて開催しました。
大会テーマは「福祉文化と観光バリア・フリー~だれもが住みよく行きよいまちをめざして」です。
日本福祉文化学会九州ブロックとの共催で行いました。

講座では、日比野正己講師(長崎純心大学現代福祉学科教授)が「福祉文化と観光バリア・フリー」と題して、
福祉文化とは何か、観光バリア・フリーを進めるにあたってのヒント、
この講座の後半の福祉文化サミットの予告編を分かりやすく講演していただきました。

パネリスト4名(志賀俊紀氏、米満淑恵氏、馬場清氏、岩浦厚信氏)による意見発表、
そして、「福祉文化と観光バリア・フリー」をテーマにして福祉文化サミットを行いました。
コーディネーター日比野氏が軽快に4人のパネリストとのやり取りを行い、
知的障害者や認知症高齢者の旅行、先駆者の築いた障害者の旅行、
宮崎市の観光バリアフリーの取り組みのことなどが楽しく分かりやすく深く展開されました。
会場が元映画館であるため、映像を交えての楽しい会となりました。
参加者から「感動的な話を聞くことができて有意義だった。」という意見があった反面、
「もう少し広い会場で多くの人に聞いてもらいたい。」という意見があり、
参加者が少なかったのが大きな反省点ともなりました。
しかし、宮崎の観光バリアフリーに多くのヒント
(知的障害者や認知症高齢者の旅行、宮崎観光ブーム時代の新婚さんのフルムーン企画等)
を講師やパネリストの方々に話していただき、たいへん有意義な大会となりました。
2009年03月08日
第7回観光バリアフリー講座を開催します
大会テーマ「福祉文化と観光バリア・フリー」
~だれもが住みよく行きよいまちをめざして
だれもが安心して観光を楽しむことができる環境づくりをめざしてすすめてきた講座も今回が最終となります。
歴史的展開もふまえて「人権としての観光」「福祉文化としての観光」「認知症高齢者と観光」など新しい課題も含めて、サミット形式で楽しく分かりやすく深く展開します。
映像や歌のライブも行いながら、これからの観光バリアフリーの方向性を示す大会にしたいと考えています。
日時:平成21年3月14日(土)13:30~16:30
場所:カリーノ宮崎8F gaga-8(ガガエイト)コミュニティホール
〒880-0805 宮崎市橘通東4丁目8-1 TEL 0985-22-8818
参加料:無料 ※どなたでも参加できます。事前申し込み不要。当日会場にお越し下さい。
駐車場:参加者無料
主催 宮崎市バリアフリー検討委員会
共催 日本福祉文化学会九州ブロック
後援 日本福祉施設士会 九州・沖縄ブロック
13:00 受付開始
13:30 開会行事
13:40 基調講演:「福祉文化と観光バリア・フリー」日比野正己氏(長崎純心大学現代福祉学科教授)
14:00 福祉文化サミット
日比野正己氏:長崎純心大学現代福祉学科教授 ★コーディネーター
志賀俊紀氏:社会福祉法人ほかにわ共和国理事長(長崎県)
日本福祉文化学会九州ブロック代表
米満淑恵氏:社会福祉法人寿量会総合ケアサポートセンター天寿園施設長、
旅のよろこび株式会社(熊本県)
馬場 清氏:浦和大学総合福祉学科准教授(前日本福祉文化学会事務局長)
岩浦厚信氏:宮崎市役所建築指導課主幹
黒田奈々氏:NPO法人ドロップインセンター理事長 ★アシスタント
16:20~16:30 閉会行事
2008年12月09日
第6回観光バリアフリー講座報告
大会テーマは、
「住みよいまちは行きよいまち」
~市民にとって住みよいまちは、観光客にとっても行きよいまち
12月6日(土)カリーノ宮崎8Fガガエイト( 宮崎市橘通東4丁目8-1)で行われました。
●第1部「第8回日本福祉のまちづくり学会九州支部宮崎大会」
は、以下8題の発表があり、活発に意見交換が行われました。

1.交通事業者、行政及び住民の連携の必要性 - 熊本市都心結節計画を事例として - 西島 衛治(九州看護福祉大学)
2. 地方都市の地域包括支援センター各圏域業務量格差と地理的条件からの適正配置 ― 熊本市での調査と地理的状況を踏まえて ― 西島 衛治(九州看護福祉大学)
3.熊本市の地域包括支援センター各圏域格差の現況と配置計画について -地理的分析と交通利便性・母体施設との関係からの検討- 西島 衛治(九州看護福祉大学)
4.エレベーター(EV)とエスカレーター(Es)と障害者など利用者の安全とその検証 -EV・Esの歴史と発展そして障害者との関わりについて- 齊場三十四(佐賀大学医学部教授)
5.高齢者の排泄ケアにおける排泄の自立に向けた取り組みについての研究 岩坪泰代(佐賀大学医学部医科学修士2年)
6.癌末期患者の病室でのQOL支援経験 長尾哲男(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 保健学専攻 理学・作業療法学講座)
7.既存民間建築物のバリアフリー化をめざして -市民協働による観光バリアフリーの取り組みから その3- 黒原 貴彦(宮崎市建築指導課)
8.美しい夜間景観をつくる -宮崎を「ひかり」で変える実行委員会の活動から 岩浦厚信(宮崎市建築指導課)
1題あたり10分発表、5分質問で行ないましたが、
「1名あたりの時間が短く感じた。いずれも興味深い内容だったので残念」との意見がありました。
●第2部「第6回観光バリアフリー講座」

1.講演「人が中心のまちづくり~『福祉のまちづくり』30周年記念」
講師 日比野正己氏(長崎純心大学大学院教授&現代福祉学科教授)
当日の参加者の感想から、
観光地をバリアフリー化していく「観光バリアフリー」から
優れたバリアフリーのところを観光する「バリアフリー観光」がこれからの超高齢社会
を迎えるにあたっての発想ということに強く共感しました。
2.「住みよいまちは行きよいまち」

コーディネーター 金子正光氏(宮崎公立大学教授)
パネリスト 齊場三十四氏(佐賀大学医学部教授)
西島衛治氏(九州看護福祉大学教授)
黒田奈々(NPO法人ドロップインセンター理事長)
永山昌彦(NPO法人障害者自立応援センターYAH!DOみやざき理事長)
岩浦厚信氏(宮崎市建築指導課主幹)
当日の参加者の感想から
色々な方々の研究や考え方に触れる機会を持つことができて勉強になりました。齊場先生のエスカレーターとEV、階段が一箇所に有り、それを選べるという「3点セット」の話、設置していれば十分ではなく、利用者の立場でつくる姿勢がまだまだ足りないと感じました。
参加者は30人ほどでしたが、宮崎県以外から長崎県、佐賀県、福岡県、熊本県からの参加がありました。観光バリアフリーをテーマに、だれもが住みよいまちづくりとは何かについて分かりやすく議論ができたので、参加者にはたいへん好評だったようです。
「住みよいまちは行きよいまち」
~市民にとって住みよいまちは、観光客にとっても行きよいまち
12月6日(土)カリーノ宮崎8Fガガエイト( 宮崎市橘通東4丁目8-1)で行われました。
●第1部「第8回日本福祉のまちづくり学会九州支部宮崎大会」
は、以下8題の発表があり、活発に意見交換が行われました。

1.交通事業者、行政及び住民の連携の必要性 - 熊本市都心結節計画を事例として - 西島 衛治(九州看護福祉大学)
2. 地方都市の地域包括支援センター各圏域業務量格差と地理的条件からの適正配置 ― 熊本市での調査と地理的状況を踏まえて ― 西島 衛治(九州看護福祉大学)
3.熊本市の地域包括支援センター各圏域格差の現況と配置計画について -地理的分析と交通利便性・母体施設との関係からの検討- 西島 衛治(九州看護福祉大学)
4.エレベーター(EV)とエスカレーター(Es)と障害者など利用者の安全とその検証 -EV・Esの歴史と発展そして障害者との関わりについて- 齊場三十四(佐賀大学医学部教授)
5.高齢者の排泄ケアにおける排泄の自立に向けた取り組みについての研究 岩坪泰代(佐賀大学医学部医科学修士2年)
6.癌末期患者の病室でのQOL支援経験 長尾哲男(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 保健学専攻 理学・作業療法学講座)
7.既存民間建築物のバリアフリー化をめざして -市民協働による観光バリアフリーの取り組みから その3- 黒原 貴彦(宮崎市建築指導課)
8.美しい夜間景観をつくる -宮崎を「ひかり」で変える実行委員会の活動から 岩浦厚信(宮崎市建築指導課)
1題あたり10分発表、5分質問で行ないましたが、
「1名あたりの時間が短く感じた。いずれも興味深い内容だったので残念」との意見がありました。
●第2部「第6回観光バリアフリー講座」

1.講演「人が中心のまちづくり~『福祉のまちづくり』30周年記念」
講師 日比野正己氏(長崎純心大学大学院教授&現代福祉学科教授)
当日の参加者の感想から、
観光地をバリアフリー化していく「観光バリアフリー」から
優れたバリアフリーのところを観光する「バリアフリー観光」がこれからの超高齢社会
を迎えるにあたっての発想ということに強く共感しました。
2.「住みよいまちは行きよいまち」

コーディネーター 金子正光氏(宮崎公立大学教授)
パネリスト 齊場三十四氏(佐賀大学医学部教授)
西島衛治氏(九州看護福祉大学教授)
黒田奈々(NPO法人ドロップインセンター理事長)
永山昌彦(NPO法人障害者自立応援センターYAH!DOみやざき理事長)
岩浦厚信氏(宮崎市建築指導課主幹)
当日の参加者の感想から
色々な方々の研究や考え方に触れる機会を持つことができて勉強になりました。齊場先生のエスカレーターとEV、階段が一箇所に有り、それを選べるという「3点セット」の話、設置していれば十分ではなく、利用者の立場でつくる姿勢がまだまだ足りないと感じました。
参加者は30人ほどでしたが、宮崎県以外から長崎県、佐賀県、福岡県、熊本県からの参加がありました。観光バリアフリーをテーマに、だれもが住みよいまちづくりとは何かについて分かりやすく議論ができたので、参加者にはたいへん好評だったようです。
2008年11月29日
第6回観光バリアフリー講座のお知らせ
第6回観光バリアフリー講座を下記の日程で行います。
第8回日本福祉のまちづくり学会九州支部宮崎大会とあわせて行います。

大会テーマ「住みよいまちは行きよいまち」
~市民にとって住みよいまちは、観光客にとっても行きよいまち
高齢の人や障害のある人、乳幼児を連れた人などを含めて、誰もが外出しやすい、
市民にとって住みよいまちは、観光客にとっても行きよいまちにつながります。
そこで「だれもが住みよいまちづくり」をテーマに、「人にやさしい」
「公共交通機関の役割」「市民参加」をキーワードに、誰もが住みよいまち、
行きよい中心市街地について1日を通して考える企画で行います。
ぜひお越しください。
日時:平成20年12月6日(土)
場所:カリーノ宮崎8F gaga-8(ガガエイト)コミュニティホール
URL http://miyazaki.carino-web.com/about/index.html
宮崎市橘通東4丁目8-1 TEL 0985-22-8818
参加料:終日無料
駐車場:参加者無料
【第1部】日本福祉のまちづくり学会九州支部研究発表会 10:15~12:20
【第2部】第5回観光バリアフリー講座 13:30~16:00
1講演「人が中心のまちづくり?『福祉のまちづくり』30周年記念」
日比野正己氏(長崎純心大学現代福祉学科教授)
2.パネルディスカッション「住みよいまちは行きよいまち」
金子正光氏(宮崎市バリアフリー検討委員会会長)~コーディネーター
齊場三十四氏(佐賀大学医学部教授)
西島衛治氏(九州看護福祉大学教授)
黒田奈々(NPO法人ドロップインセンター理事長)
永山昌彦(NPO法人障害者自立応援センターYAH!DOみやざき理事長)
岩浦厚信氏(宮崎市建築指導課主幹)
「問い合わせ先」
〒880-8505 宮崎市橘通西1丁目1-1 宮崎市建築指導課 岩浦 黒原
TEL:0985-21-1813 FAX:0985-21-1815 E-mail :30sidou@city.miyazaki.miyazaki.jp
第8回日本福祉のまちづくり学会九州支部宮崎大会とあわせて行います。
大会テーマ「住みよいまちは行きよいまち」
~市民にとって住みよいまちは、観光客にとっても行きよいまち
高齢の人や障害のある人、乳幼児を連れた人などを含めて、誰もが外出しやすい、
市民にとって住みよいまちは、観光客にとっても行きよいまちにつながります。
そこで「だれもが住みよいまちづくり」をテーマに、「人にやさしい」
「公共交通機関の役割」「市民参加」をキーワードに、誰もが住みよいまち、
行きよい中心市街地について1日を通して考える企画で行います。
ぜひお越しください。
日時:平成20年12月6日(土)
場所:カリーノ宮崎8F gaga-8(ガガエイト)コミュニティホール
URL http://miyazaki.carino-web.com/about/index.html
宮崎市橘通東4丁目8-1 TEL 0985-22-8818
参加料:終日無料
駐車場:参加者無料
【第1部】日本福祉のまちづくり学会九州支部研究発表会 10:15~12:20
【第2部】第5回観光バリアフリー講座 13:30~16:00
1講演「人が中心のまちづくり?『福祉のまちづくり』30周年記念」
日比野正己氏(長崎純心大学現代福祉学科教授)
2.パネルディスカッション「住みよいまちは行きよいまち」
金子正光氏(宮崎市バリアフリー検討委員会会長)~コーディネーター
齊場三十四氏(佐賀大学医学部教授)
西島衛治氏(九州看護福祉大学教授)
黒田奈々(NPO法人ドロップインセンター理事長)
永山昌彦(NPO法人障害者自立応援センターYAH!DOみやざき理事長)
岩浦厚信氏(宮崎市建築指導課主幹)
「問い合わせ先」
〒880-8505 宮崎市橘通西1丁目1-1 宮崎市建築指導課 岩浦 黒原
TEL:0985-21-1813 FAX:0985-21-1815 E-mail :30sidou@city.miyazaki.miyazaki.jp
2008年09月11日
だれもが住みやすい国づくり講演会
「生命の誕生を祝福する」をテーマに講演会が開かれました。

9月6日(土)に宮崎県総合保健センター(宮崎市霧島町)で
みやざき地域療育ネットワーク研究会と宮崎県歯科医師会との合同企画で
「だれもがすみやすい国づくり」VOL3~生命の誕生を祝福する~」
と題して講演会がありました。
とても感銘を受けました。ぜひ紹介したくて講演の一部について報告いたします。

講演Ⅰ 北九州市立総合療育センター 武田康男先生
演題 「いのちの支援~人生のはじめとおわりに関わること~」
武田先生は、北九州市立総合療育センターで障害児療育一筋、歯科医師一筋で働いています。
「歯科医療は人の死と誕生・・すなわち人間存在の根本に関わる新しい医療である。」
北九州市で武田先生は、いのちの始まりの支援を実現し、
子どもを亡くした親と家族を支える「星の会」をつくり子どもと家族のいのちの支援をしています。
講演の感動は伝えられないかもしれませんが、お話の一部をかいつまんで紹介します。

武田康男先生
(くるみさんのこと)
北九州市では、産科と武田先生たち(北九州市立総合療育センター)と協議する体制ができている。
出産前の34週。口唇裂を超音波検索。心臓病もあることがわかった。
武田さんと言語聴覚士のスタッフは口唇裂のみの事実を伝え、そして誕生を
祝福し、医療で支えることをご両親に伝えた。
その後、出産前に周産期センターで心臓病を告知された。
出産後武田先生が、くるみちゃんの口に指を当てると吸うことがわかり、
直接お母さんからおっぱいをもらう。
診断では、生命予後10日。
両親は武田先生にこの子に何ができるか聞いた。
そして両親は、くるみちゃんの前で両親の結婚前の話、とっておきの思い出を語った。
生後3ヶ月に死亡。「親の関わりを教えてくれて感謝します」と母親からのメールがあった。
(双子のうちの第一子)
生後9ヶ月でNICU療育的ケア、お口のマッサージを行う。
第二子は順調に育つ。
1歳で病院のNICUで両親とスタッフで誕生祝い。
絵本を読み、クラッカーをシャンメリー(アルコールのないシャンパン)で溶かして食べさせた。
口が動かせることがわかり、母親が初めて「あなたにもおっぱいを」とあげた。
親子の関わりができた。
(一成君)
ウイルス感染で出生後1週間で死亡した一成君。
両親は様子がおかしいと産科医に伝えたが、大丈夫といわれていた。
子どもを失い、子どもを守れなかった。未来が消えた。家族の関係がなくなったと両親は悲観。
家族カウンセリングを行い、誕生の祝福などについて伝えた。
3ヵ月後に母親からメールが来た。親業を続けていくとの内容。
産科先生との和解(「すいませんでした」と言ってくれた。)したとのことだった。
弾き語り 宮下江里香さん
障害をもつ二児の母。自作の歌で、子育て支援を行う。
自閉症の長女を歌った「わが子へ」と、
688gの超低出生体重児で生まれた長男を思い歌った「願い」を中心に、
同じ困難を感じた子育て中の親を支援したい思いから、活動を始める。
「願い」は、エンジェルスマイル(小さく生まれた子どもを持つ家族の会)のテーマソング。

宮下江里香さん
講演Ⅱ 慶応大学小児科医師 渡辺久子先生
演題「赤ちゃんに乾杯」
渡辺先生は、小児精神科医学、精神分析学、乳幼児精神医学の専門医。
平成20年8月1~5日に横浜パシフィコでアジア初の世界乳幼児精神保健学会第11回世界大会を開催し、
日本組織委員会の会長を務めました。

渡辺久子先生
(コルビン先生のすばらしい学説)
人間は生まれながらに相手を見て判断する能力がある。
精神医学は統計ばかりで人を見ていない。
どんな子どもも人間を理解し、相手を見抜く力を持っているという学説を紹介。
(みどりさん)
拒食症のみどりさん。何を訴えているのかわからず、かみつかれたり唾を吐かれたりしたこともあった。
10年待つ心が必要と感じた。人生はどうしようもないことがあると思って生きることも必要と思う。
彼女は自分を偽らない、正直に生きることが大事と教えてくれた。彼女はすばらしい絵を書く。
そして彼女の結婚式によばれたことがとても嬉しかった。
(必死に生きる人たちから学ぶこと)
柴田昌平監督。若いけど死に物狂いで作っている姿に共感。作品が「ひめゆりの塔」。
ひめゆり体験。3週間立ったまま寝た体験を語る。戦闘場面でなく苦しいところを生きた人々の今を写す。
戦中戦後、庶民の戦後史が伝えられていない。現代こそ語る必要があると思う。
産後うつ病の人(まじめな人がうつ病に)など、
その人たちから学ぶ必要がある。
これは大きな真理である。
ゆるぎない苦しみの経験が人を成長させると思う。
そんな人たちから学ぶシステムを作る必要があると思う。
先天性皮膚がんで亡くなった大介君は私の恩師。
必死に生きる姿を見て「生命ってすごい」ことを学んだ。
(筆者の感想)
私の報告では、講演の感動の一部も紹介できないことはわかっていますが、
宮崎でこんなすばらしい講演会があったことをぜひ聞いていただきたかったのです。
当日の参加者は、それぞれの思いで講演を聞かれたことと思います。
私は講演を聞いて「自分は何のために生まれてきたのだろう」と考えました。
そして人生、いのちのことを考えました。
子ども、妻、親など家族のために生きることは、社会に生きるすべての人たちのためにもなること。
人間は一人では生きられないといいますが、また、逆に決して自分は一人ではないと思います。
講演者の人たちの足元にも及びませんが、人のために生きることが自分の使命であると考えさせてもらった感動的な講演会でした。

9月6日(土)に宮崎県総合保健センター(宮崎市霧島町)で
みやざき地域療育ネットワーク研究会と宮崎県歯科医師会との合同企画で
「だれもがすみやすい国づくり」VOL3~生命の誕生を祝福する~」
と題して講演会がありました。
とても感銘を受けました。ぜひ紹介したくて講演の一部について報告いたします。

講演Ⅰ 北九州市立総合療育センター 武田康男先生
演題 「いのちの支援~人生のはじめとおわりに関わること~」
武田先生は、北九州市立総合療育センターで障害児療育一筋、歯科医師一筋で働いています。
「歯科医療は人の死と誕生・・すなわち人間存在の根本に関わる新しい医療である。」
北九州市で武田先生は、いのちの始まりの支援を実現し、
子どもを亡くした親と家族を支える「星の会」をつくり子どもと家族のいのちの支援をしています。
講演の感動は伝えられないかもしれませんが、お話の一部をかいつまんで紹介します。

武田康男先生
(くるみさんのこと)
北九州市では、産科と武田先生たち(北九州市立総合療育センター)と協議する体制ができている。
出産前の34週。口唇裂を超音波検索。心臓病もあることがわかった。
武田さんと言語聴覚士のスタッフは口唇裂のみの事実を伝え、そして誕生を
祝福し、医療で支えることをご両親に伝えた。
その後、出産前に周産期センターで心臓病を告知された。
出産後武田先生が、くるみちゃんの口に指を当てると吸うことがわかり、
直接お母さんからおっぱいをもらう。
診断では、生命予後10日。
両親は武田先生にこの子に何ができるか聞いた。
そして両親は、くるみちゃんの前で両親の結婚前の話、とっておきの思い出を語った。
生後3ヶ月に死亡。「親の関わりを教えてくれて感謝します」と母親からのメールがあった。
(双子のうちの第一子)
生後9ヶ月でNICU療育的ケア、お口のマッサージを行う。
第二子は順調に育つ。
1歳で病院のNICUで両親とスタッフで誕生祝い。
絵本を読み、クラッカーをシャンメリー(アルコールのないシャンパン)で溶かして食べさせた。
口が動かせることがわかり、母親が初めて「あなたにもおっぱいを」とあげた。
親子の関わりができた。
(一成君)
ウイルス感染で出生後1週間で死亡した一成君。
両親は様子がおかしいと産科医に伝えたが、大丈夫といわれていた。
子どもを失い、子どもを守れなかった。未来が消えた。家族の関係がなくなったと両親は悲観。
家族カウンセリングを行い、誕生の祝福などについて伝えた。
3ヵ月後に母親からメールが来た。親業を続けていくとの内容。
産科先生との和解(「すいませんでした」と言ってくれた。)したとのことだった。
弾き語り 宮下江里香さん
障害をもつ二児の母。自作の歌で、子育て支援を行う。
自閉症の長女を歌った「わが子へ」と、
688gの超低出生体重児で生まれた長男を思い歌った「願い」を中心に、
同じ困難を感じた子育て中の親を支援したい思いから、活動を始める。
「願い」は、エンジェルスマイル(小さく生まれた子どもを持つ家族の会)のテーマソング。

宮下江里香さん
講演Ⅱ 慶応大学小児科医師 渡辺久子先生
演題「赤ちゃんに乾杯」
渡辺先生は、小児精神科医学、精神分析学、乳幼児精神医学の専門医。
平成20年8月1~5日に横浜パシフィコでアジア初の世界乳幼児精神保健学会第11回世界大会を開催し、
日本組織委員会の会長を務めました。

渡辺久子先生
(コルビン先生のすばらしい学説)
人間は生まれながらに相手を見て判断する能力がある。
精神医学は統計ばかりで人を見ていない。
どんな子どもも人間を理解し、相手を見抜く力を持っているという学説を紹介。
(みどりさん)
拒食症のみどりさん。何を訴えているのかわからず、かみつかれたり唾を吐かれたりしたこともあった。
10年待つ心が必要と感じた。人生はどうしようもないことがあると思って生きることも必要と思う。
彼女は自分を偽らない、正直に生きることが大事と教えてくれた。彼女はすばらしい絵を書く。
そして彼女の結婚式によばれたことがとても嬉しかった。
(必死に生きる人たちから学ぶこと)
柴田昌平監督。若いけど死に物狂いで作っている姿に共感。作品が「ひめゆりの塔」。
ひめゆり体験。3週間立ったまま寝た体験を語る。戦闘場面でなく苦しいところを生きた人々の今を写す。
戦中戦後、庶民の戦後史が伝えられていない。現代こそ語る必要があると思う。
産後うつ病の人(まじめな人がうつ病に)など、
その人たちから学ぶ必要がある。
これは大きな真理である。
ゆるぎない苦しみの経験が人を成長させると思う。
そんな人たちから学ぶシステムを作る必要があると思う。
先天性皮膚がんで亡くなった大介君は私の恩師。
必死に生きる姿を見て「生命ってすごい」ことを学んだ。
(筆者の感想)
私の報告では、講演の感動の一部も紹介できないことはわかっていますが、
宮崎でこんなすばらしい講演会があったことをぜひ聞いていただきたかったのです。
当日の参加者は、それぞれの思いで講演を聞かれたことと思います。
私は講演を聞いて「自分は何のために生まれてきたのだろう」と考えました。
そして人生、いのちのことを考えました。
子ども、妻、親など家族のために生きることは、社会に生きるすべての人たちのためにもなること。
人間は一人では生きられないといいますが、また、逆に決して自分は一人ではないと思います。
講演者の人たちの足元にも及びませんが、人のために生きることが自分の使命であると考えさせてもらった感動的な講演会でした。
2008年03月16日
第4回観光バリアフリー講座
第4回観光バリアフリー講座を行いました。
高齢者や障害者の方、事業主の方など30名ほどの方に参加していただきました。

高齢者や障害者あるいは商店主など事業者の方に、
自分たちのもつバリアフリー情報などをブログで情報提供してもらい、
これらを宮崎の観光バリアフリー情報として多くの人たちに見てもらうために
行いましたが、参加者の多くの皆さんから「参加してよかった」
と言っていただけました。
参加した皆様、たいへんお疲れ様でした。
これから気負わず続けていってくださいね。
また、参加できなかった皆さん。
時期は未定ですが、次回もブログ作成講座を企画します。
そのときは是非参加してください。

今回、講師「パソコンこん」の桑原けい先生。ヘルプしていただいたみやchanスタッフ、そしてみやchanブロガーの
の皆様、たいへんありがとうございました。
今後とも楽しく続けていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
高齢者や障害者の方、事業主の方など30名ほどの方に参加していただきました。

高齢者や障害者あるいは商店主など事業者の方に、
自分たちのもつバリアフリー情報などをブログで情報提供してもらい、
これらを宮崎の観光バリアフリー情報として多くの人たちに見てもらうために
行いましたが、参加者の多くの皆さんから「参加してよかった」
と言っていただけました。
参加した皆様、たいへんお疲れ様でした。
これから気負わず続けていってくださいね。
また、参加できなかった皆さん。
時期は未定ですが、次回もブログ作成講座を企画します。
そのときは是非参加してください。

今回、講師「パソコンこん」の桑原けい先生。ヘルプしていただいたみやchanスタッフ、そしてみやchanブロガーの
の皆様、たいへんありがとうございました。
今後とも楽しく続けていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
2008年02月12日
第4回観光バリアフリー講座
第4回観光バリアフリー講座を行ないます。
高齢者や障害者などの人たちが「行きたい所」や「来てほしい所」など、
そのおもてなしやバリアフリーの状況について観光客や市民に
観光バリアフリーのホームページを使って情報提供を行なう予定にしています。
そこで、高齢者、障害者、ボランティア、商店主などの多くの人たちに
PR隊員になっていただいて、
自分たちの経験を観光バリアフリーのホームページで、
ブログにより情報提供していただきたいと考えています。
したがって、今回の第4回観光バリアフリー講座は、
情報提供していただくPR隊員養成のためのブログ作成講習です。
(ちらし)

またこの講座のアシストとして「みやchan」のご協力をいただく予定にしています。
ぜひ、多くの方にPR隊員になっていただいて、
宮崎の情報を観光客や外出したい人たちに活用させていただきたいと思います。
なお、講習会の参加には事前の申し込みが必要です。
必要事項(氏名、住所、メルアド(携帯可)、TEL)を記入のうえ下記まで
FAX、またはメールにて3月10日(月)までにお申し込み下さい。
★FAXでのお申し込みは、申込書印刷用 を印刷してご利用ください。
申し込み/問い合わせ先
〒880-8505 宮崎市橘通西1丁目1-1 宮崎市建築指導課(担当:岩浦、黒原)
TEL 0985-21-1813 FAX 0985-21-1815 (土日はメールでの連絡のみとなります)
E-mail info@miyazakikanbari.com
高齢者や障害者などの人たちが「行きたい所」や「来てほしい所」など、
そのおもてなしやバリアフリーの状況について観光客や市民に
観光バリアフリーのホームページを使って情報提供を行なう予定にしています。
そこで、高齢者、障害者、ボランティア、商店主などの多くの人たちに
PR隊員になっていただいて、
自分たちの経験を観光バリアフリーのホームページで、
ブログにより情報提供していただきたいと考えています。
したがって、今回の第4回観光バリアフリー講座は、
情報提供していただくPR隊員養成のためのブログ作成講習です。
(ちらし)

またこの講座のアシストとして「みやchan」のご協力をいただく予定にしています。
ぜひ、多くの方にPR隊員になっていただいて、
宮崎の情報を観光客や外出したい人たちに活用させていただきたいと思います。
なお、講習会の参加には事前の申し込みが必要です。
必要事項(氏名、住所、メルアド(携帯可)、TEL)を記入のうえ下記まで
FAX、またはメールにて3月10日(月)までにお申し込み下さい。
★FAXでのお申し込みは、申込書印刷用 を印刷してご利用ください。
申し込み/問い合わせ先
〒880-8505 宮崎市橘通西1丁目1-1 宮崎市建築指導課(担当:岩浦、黒原)
TEL 0985-21-1813 FAX 0985-21-1815 (土日はメールでの連絡のみとなります)
E-mail info@miyazakikanbari.com
2007年12月17日
第3回観光バリアフリー連続講座
第3回観光バリアフリー講座を開きました。
平成19年12月16日(日)宮崎公立大学交流センター多目的ホールにおいて
13:30~17:00に行いました。
講演「観光地に求められるバリアフリーサービス」
高萩徳宗(たかはぎ のりとし)氏
以下に講演内容の要点を記載します。
高萩さんは(有)ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツの代表者で、
高齢の方や障害のある方を対象とした旅行を企画、運営をしています。
会社の基本目的を「旅を通じて、お客様の笑顔と元気を創造する旅行会社」と位置付けています。

「障害のあるお客様から教わったこと」
障害のある人たちに目を向けると、旅の楽しみ方が見えてくる。
「ゆっくり旅先を回りたい」
「目が見えなくても音やにおい、モンゴルの音のない空間をゆっくり楽しむ」
「高齢者が一人で友達づくりを目的にツアーに参加する」
「聴覚障害者のために考えた英語のボードを指して注文する方法は、耳の聞こえる人も外国では重宝している。」
「障害のある高齢の夫と介護する妻、それぞれに楽しめる時間を作ったことで次に旅に出る意欲につながる」
「17歳のバイク事故で車いす生活になった青年が、
ハワイで10Kmマラソンやパラセイリングなどに挑戦。自信をつけ就職できた。」
「観光バリアフリーのキーワード」
何を目的にこれを行うか。
「宮崎が元気になることを目的とすること。
そのためには地域の人たちが連携、協働して取り組むことが必要。」
「宮崎市バリアフリー検討委員会の取り組みは、行政や民間の団体が一緒になって
観光バリアフリーに取り組もうとしているすばらしいこと」
パネルディスカッション
「観光地宮崎に求められるバリアフリーサービス」


パネルディスカッションでは,
商店街、ホテル旅館の組合、観光行政、高齢者、障害者のそれぞれの立場から
課題について述べられました。
この時ディスカションにおいて「ハード面の整備の限界」について話題となりました。
ハード面のバリアフリーを充実させようと思うとお金がかかり、
不可能であること。
そのためのソフト面の対応の仕方でカバーできないかということです。
車いすの障害者から、「ハード面のバリアフリーが充実しても、心のふれあいを求めている」
話があり、
コメンテーターの高萩さんから
「人とのふれあいを大事にして、杖の障害者から車いすへと段階的に経験をつみながら進めていく方法もある。」
というアドバイスをいただきました。
このパネルディスカッションにより、私たちの観光バリアフリーの情報発信も、
可能なところから段階的に進めていくことが最良の方法であると感じました。
これから取り組もうとしている観光バリアフリーの情報発信について、
完璧をめざすときりがなく、また限界も感じます。
高齢の人や障害のある人が感じた行きたいところのそのままの情報を届けるということが、
明らかになり少し肩の荷がおりたところです。
平成19年12月16日(日)宮崎公立大学交流センター多目的ホールにおいて
13:30~17:00に行いました。
講演「観光地に求められるバリアフリーサービス」
高萩徳宗(たかはぎ のりとし)氏
以下に講演内容の要点を記載します。
高萩さんは(有)ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツの代表者で、
高齢の方や障害のある方を対象とした旅行を企画、運営をしています。
会社の基本目的を「旅を通じて、お客様の笑顔と元気を創造する旅行会社」と位置付けています。

「障害のあるお客様から教わったこと」
障害のある人たちに目を向けると、旅の楽しみ方が見えてくる。
「ゆっくり旅先を回りたい」
「目が見えなくても音やにおい、モンゴルの音のない空間をゆっくり楽しむ」
「高齢者が一人で友達づくりを目的にツアーに参加する」
「聴覚障害者のために考えた英語のボードを指して注文する方法は、耳の聞こえる人も外国では重宝している。」
「障害のある高齢の夫と介護する妻、それぞれに楽しめる時間を作ったことで次に旅に出る意欲につながる」
「17歳のバイク事故で車いす生活になった青年が、
ハワイで10Kmマラソンやパラセイリングなどに挑戦。自信をつけ就職できた。」
「観光バリアフリーのキーワード」
何を目的にこれを行うか。
「宮崎が元気になることを目的とすること。
そのためには地域の人たちが連携、協働して取り組むことが必要。」
「宮崎市バリアフリー検討委員会の取り組みは、行政や民間の団体が一緒になって
観光バリアフリーに取り組もうとしているすばらしいこと」
パネルディスカッション
「観光地宮崎に求められるバリアフリーサービス」


パネルディスカッションでは,
商店街、ホテル旅館の組合、観光行政、高齢者、障害者のそれぞれの立場から
課題について述べられました。
この時ディスカションにおいて「ハード面の整備の限界」について話題となりました。
ハード面のバリアフリーを充実させようと思うとお金がかかり、
不可能であること。
そのためのソフト面の対応の仕方でカバーできないかということです。
車いすの障害者から、「ハード面のバリアフリーが充実しても、心のふれあいを求めている」
話があり、
コメンテーターの高萩さんから
「人とのふれあいを大事にして、杖の障害者から車いすへと段階的に経験をつみながら進めていく方法もある。」
というアドバイスをいただきました。
このパネルディスカッションにより、私たちの観光バリアフリーの情報発信も、
可能なところから段階的に進めていくことが最良の方法であると感じました。
これから取り組もうとしている観光バリアフリーの情報発信について、
完璧をめざすときりがなく、また限界も感じます。
高齢の人や障害のある人が感じた行きたいところのそのままの情報を届けるということが、
明らかになり少し肩の荷がおりたところです。
2007年12月11日
第2回観光バリアフリー連続講座(過去経過報告)
第2回観光バリアフリー講座
「第2回観光バリアフリー講座」は、
2007年3月3日(土)宮崎公立大学交流センターにおいて、
講師に特定非営利活動法人「伊勢志摩バリアフリーツアーセンター」(http://www.barifuri.com/)
事務局長の野口あゆみ氏と、その夫で車いす生活者であり同法人副理事長の野口幸一氏を迎えて
「観光バリアフリーの情報発信」をテーマに開催しました。
当時の案内


■伊勢志摩バリアフリーツアーセンターについて
2人の講演者のお話をまとめると、
同センターは伊勢志摩観光再生を目的に、これから増えつづける高齢者や障害者をターゲットに、
観光施設や宿泊施設、飲食施設等に「どうしたら行くことができるか」
情報提供を行う特定非営利活動法人(NPO)であり、2002年1月設立された。
行政にはできない「この店がおいしい」など特定の事業者の紹介や、
民間事業者にはできない障害者自身が調査した情報を無料で提供をしていることが特長。

同センターが高齢者や障害者の観光客に紹介していた宿泊施設から、
バリアフリーの客室の設計アドバイスを依頼され、肢体不自由者や視覚障害者、
聴覚障害者などの人たちを集めて取り組んだ結果、その施設でいちばん稼働率の高い部屋となったこと。
そのほか旅館スタッフ等への介助や接遇のアドバイスを行なっていること。
観光客からの問い合わせが市の観光協会からまわってくるなど、
市民や観光客、行政、民間事業者等のバリアフリー情報のよりどころとなっていること。
また、障害者が調査した施設の状況を、ほかの高齢者や障害者に情報提供することにより、
高齢者や障害者の外出(観光)が増えるばかりでなく、
宿泊施設や飲食施設などの民間施設の設備などのハード面やもてなしといったソフト面のバリアフリー化がすすみ、
障害者、高齢者の外出(観光)が増えたと情報提供の効果をあげられました。
■パネルディスカッション
講演の後には「パネルディスカッション」を行い、
会のメンバーである商店街の理事長や障害者、行政職員のそれぞれから
「宮崎における観光バリアフリー情報の必要性について」の課題について、
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの大きな役割を知って、
宮崎においてもバリアフリーツアーセンターが必要であるとまとめられました。

また伊勢志摩バリアフリーツアーセンターは、市民、事業者、行政による協働の取り組みから生まれた組織であり、
設立後もこれらの組織が連携をしていることを考えると、その設立のためには
市民、事業者、行政の別なく協働の体制づくりとその継続がとくに重要と思われました。
私たちバリアフリー検討委員会も市民協働の組織であり、同センターのような組織づくりを目指したいと思いました。
「第2回観光バリアフリー講座」は、
2007年3月3日(土)宮崎公立大学交流センターにおいて、
講師に特定非営利活動法人「伊勢志摩バリアフリーツアーセンター」(http://www.barifuri.com/)
事務局長の野口あゆみ氏と、その夫で車いす生活者であり同法人副理事長の野口幸一氏を迎えて
「観光バリアフリーの情報発信」をテーマに開催しました。



■伊勢志摩バリアフリーツアーセンターについて
2人の講演者のお話をまとめると、
同センターは伊勢志摩観光再生を目的に、これから増えつづける高齢者や障害者をターゲットに、
観光施設や宿泊施設、飲食施設等に「どうしたら行くことができるか」
情報提供を行う特定非営利活動法人(NPO)であり、2002年1月設立された。
行政にはできない「この店がおいしい」など特定の事業者の紹介や、
民間事業者にはできない障害者自身が調査した情報を無料で提供をしていることが特長。

同センターが高齢者や障害者の観光客に紹介していた宿泊施設から、
バリアフリーの客室の設計アドバイスを依頼され、肢体不自由者や視覚障害者、
聴覚障害者などの人たちを集めて取り組んだ結果、その施設でいちばん稼働率の高い部屋となったこと。
そのほか旅館スタッフ等への介助や接遇のアドバイスを行なっていること。
観光客からの問い合わせが市の観光協会からまわってくるなど、
市民や観光客、行政、民間事業者等のバリアフリー情報のよりどころとなっていること。
また、障害者が調査した施設の状況を、ほかの高齢者や障害者に情報提供することにより、
高齢者や障害者の外出(観光)が増えるばかりでなく、
宿泊施設や飲食施設などの民間施設の設備などのハード面やもてなしといったソフト面のバリアフリー化がすすみ、
障害者、高齢者の外出(観光)が増えたと情報提供の効果をあげられました。
■パネルディスカッション
講演の後には「パネルディスカッション」を行い、
会のメンバーである商店街の理事長や障害者、行政職員のそれぞれから
「宮崎における観光バリアフリー情報の必要性について」の課題について、
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの大きな役割を知って、
宮崎においてもバリアフリーツアーセンターが必要であるとまとめられました。

また伊勢志摩バリアフリーツアーセンターは、市民、事業者、行政による協働の取り組みから生まれた組織であり、
設立後もこれらの組織が連携をしていることを考えると、その設立のためには
市民、事業者、行政の別なく協働の体制づくりとその継続がとくに重要と思われました。
私たちバリアフリー検討委員会も市民協働の組織であり、同センターのような組織づくりを目指したいと思いました。
2007年12月11日
第1回観光バリアフリー連続講座(過去経過報告)
第1回観光バリアフリー連続講座
2006年11月19日(日)に「第1回観光バリアフリー連続講座」を開催しました。
午前中に宮崎市の中心市街地を点検調査する「モニターツアー」を、午後には宮崎市民プラザにおいて「基調講演」と「モニターツアーを踏まえた意見交換会」を行いました。
当時の案内
宮崎日日新聞で取り上げられました
■モニターツアー
モニターツアーは、高齢者、障害者、介助者、記録者のモニターが、車いす、聴覚障害者、視覚障害者、高齢者の4つグループに分かれて、買い物や食事をしながら調査をしました。
それぞれのグループで出た意見は以下のようです。

①車いすグループ
「多くの店舗入口に1段の段差がある。そのうち約7割の店に、簡易スロープが設置されていた。また頼めば車いすを押すなど店員の対応はどこも良かった。」「車いすトイレがない。」「2、3階建ての店のほとんどにエレベーターがなく、上の店には行けない。」「建物入口に、『スロープ有』『盲導犬OK』という標示がされている店は入りやすい。」「商店街全体に、駐車場やトイレについての情報提供がない。」

②高齢者グループ
「デパートの入口は自動ドアにしてほしい。」「デパートの各階に同じようにあると思ったトイレがなく困る。」「車いすトイレなどの標示が小さくわかりにくい。」「車いす駐車場の位置がわかりにくい。」「商店街の店は、入口に段差があると危なく感じる。」
③聴覚障害者グループ
「聴覚障害者とわかったら、動揺して手話ができないと避けられた。」「手話ができないと言うことでメモ用紙をくれた店があったが、これでいい。」「聴覚障害者には、大きく口を開けて話してほしい。」「横断歩道に青の待ち時間を示す電光表示板があったが、このようにいろいろな情報が電光掲示されるといい。」

④視覚障害者グループ
「点字ブロックの上に看板や商品等が置かれており危険。」「歩道の点字ブロックが、木の植え込みを迂回するように敷かれているが、歩く方向がわからなくなる。」「点字ブロックがないと、真直ぐ歩くのは不可能。正しく誘導してほしい。」「デパート入口に点字ブロックがなくわからない。」
このモニターツアーを行なった結果、2階の店に行けないことは今後の課題として、
商店街の多くの店に簡易スロープが設置されており、
頼めば車いすを押すなど店員の対応はどこも良かったとのうれしい結果でした。
豪華でなくても利用者と事業者のコミュニケーションをとることがバリアフリーにつながると思われました。
また、そのコミュニケーションの方法として
「建物入口に、『スロープ有』『盲導犬OK』の標示がされている店は入りやすい。」という意見から、
バリアフリーの状況を標示により情報提供することで
高齢者や障害者とお店の人たちとのコミュニケーションが取りやすいことがわかりました。

■基調講演
基調講演は、車いす使用者である木島英登氏
(木島英登バリアフリー研究所代表、大阪府http://www.kijikiji.com/consultant)
が、「世界70ヶ国を訪問!車いすの旅人が見た世界の観光地・日本の観光地」と題して行いました。

講演では、「アメリカでは、野球場において、300程の車いす席はすべて車いすが来たときに固定イスを取り外す方式であり、すべてのエリアで車いす以外の友人と並んで見ることが出来たことや、障害者として出来るか、出来ないかではなく、やりたいか、やりたくないか、という選択肢で日本との違いに驚いた。」ことなど、人として当然のつきあいができる海外のバリアフリーの事例を多く述べられました。
また日本のバリアフリーについて、「①豪華で過剰である。②利用者に責任を取らせてくれない。(提供者側の都合)③一方通行である。」と不自由さがあることを述べ、「バリアフリーは選択肢の一つであり、Diversity(多様性の受容)をすすめて、少しでも多くの人が不自由なく、一人の人間としてやりたいことに挑戦できる社会となってほしい。」と締めくくられました。
講演者の木島秀登氏の話から、日本のバリアフリーは利用者の意見を聞かず、過剰な思い込みで豪華につくられているが、利用しにくい。バリアフリーはお金をかけただけでは満足しないという話が印象的でした。
2006年11月19日(日)に「第1回観光バリアフリー連続講座」を開催しました。
午前中に宮崎市の中心市街地を点検調査する「モニターツアー」を、午後には宮崎市民プラザにおいて「基調講演」と「モニターツアーを踏まえた意見交換会」を行いました。


■モニターツアー
モニターツアーは、高齢者、障害者、介助者、記録者のモニターが、車いす、聴覚障害者、視覚障害者、高齢者の4つグループに分かれて、買い物や食事をしながら調査をしました。
それぞれのグループで出た意見は以下のようです。

①車いすグループ
「多くの店舗入口に1段の段差がある。そのうち約7割の店に、簡易スロープが設置されていた。また頼めば車いすを押すなど店員の対応はどこも良かった。」「車いすトイレがない。」「2、3階建ての店のほとんどにエレベーターがなく、上の店には行けない。」「建物入口に、『スロープ有』『盲導犬OK』という標示がされている店は入りやすい。」「商店街全体に、駐車場やトイレについての情報提供がない。」

②高齢者グループ
「デパートの入口は自動ドアにしてほしい。」「デパートの各階に同じようにあると思ったトイレがなく困る。」「車いすトイレなどの標示が小さくわかりにくい。」「車いす駐車場の位置がわかりにくい。」「商店街の店は、入口に段差があると危なく感じる。」
③聴覚障害者グループ
「聴覚障害者とわかったら、動揺して手話ができないと避けられた。」「手話ができないと言うことでメモ用紙をくれた店があったが、これでいい。」「聴覚障害者には、大きく口を開けて話してほしい。」「横断歩道に青の待ち時間を示す電光表示板があったが、このようにいろいろな情報が電光掲示されるといい。」
④視覚障害者グループ
「点字ブロックの上に看板や商品等が置かれており危険。」「歩道の点字ブロックが、木の植え込みを迂回するように敷かれているが、歩く方向がわからなくなる。」「点字ブロックがないと、真直ぐ歩くのは不可能。正しく誘導してほしい。」「デパート入口に点字ブロックがなくわからない。」
このモニターツアーを行なった結果、2階の店に行けないことは今後の課題として、
商店街の多くの店に簡易スロープが設置されており、
頼めば車いすを押すなど店員の対応はどこも良かったとのうれしい結果でした。
豪華でなくても利用者と事業者のコミュニケーションをとることがバリアフリーにつながると思われました。
また、そのコミュニケーションの方法として
「建物入口に、『スロープ有』『盲導犬OK』の標示がされている店は入りやすい。」という意見から、
バリアフリーの状況を標示により情報提供することで
高齢者や障害者とお店の人たちとのコミュニケーションが取りやすいことがわかりました。

■基調講演
基調講演は、車いす使用者である木島英登氏
(木島英登バリアフリー研究所代表、大阪府http://www.kijikiji.com/consultant)
が、「世界70ヶ国を訪問!車いすの旅人が見た世界の観光地・日本の観光地」と題して行いました。

講演では、「アメリカでは、野球場において、300程の車いす席はすべて車いすが来たときに固定イスを取り外す方式であり、すべてのエリアで車いす以外の友人と並んで見ることが出来たことや、障害者として出来るか、出来ないかではなく、やりたいか、やりたくないか、という選択肢で日本との違いに驚いた。」ことなど、人として当然のつきあいができる海外のバリアフリーの事例を多く述べられました。
また日本のバリアフリーについて、「①豪華で過剰である。②利用者に責任を取らせてくれない。(提供者側の都合)③一方通行である。」と不自由さがあることを述べ、「バリアフリーは選択肢の一つであり、Diversity(多様性の受容)をすすめて、少しでも多くの人が不自由なく、一人の人間としてやりたいことに挑戦できる社会となってほしい。」と締めくくられました。
講演者の木島秀登氏の話から、日本のバリアフリーは利用者の意見を聞かず、過剰な思い込みで豪華につくられているが、利用しにくい。バリアフリーはお金をかけただけでは満足しないという話が印象的でした。