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Posted by みやchan運営事務局 at

2007年12月17日

第3回観光バリアフリー連続講座

第3回観光バリアフリー講座を開きました。
平成19年12月16日(日)宮崎公立大学交流センター多目的ホールにおいて
13:30~17:00に行いました。


講演「観光地に求められるバリアフリーサービス」
高萩徳宗(たかはぎ のりとし)氏


以下に講演内容の要点を記載します。

高萩さんは(有)ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツの代表者で、
高齢の方や障害のある方を対象とした旅行を企画、運営をしています。
会社の基本目的を「旅を通じて、お客様の笑顔と元気を創造する旅行会社」と位置付けています。





「障害のあるお客様から教わったこと」
障害のある人たちに目を向けると、旅の楽しみ方が見えてくる。
「ゆっくり旅先を回りたい」
「目が見えなくても音やにおい、モンゴルの音のない空間をゆっくり楽しむ」
「高齢者が一人で友達づくりを目的にツアーに参加する」
「聴覚障害者のために考えた英語のボードを指して注文する方法は、耳の聞こえる人も外国では重宝している。」
「障害のある高齢の夫と介護する妻、それぞれに楽しめる時間を作ったことで次に旅に出る意欲につながる」
「17歳のバイク事故で車いす生活になった青年が、
ハワイで10Kmマラソンやパラセイリングなどに挑戦。自信をつけ就職できた。」


「観光バリアフリーのキーワード」
何を目的にこれを行うか。
「宮崎が元気になることを目的とすること。
そのためには地域の人たちが連携、協働して取り組むことが必要。」
「宮崎市バリアフリー検討委員会の取り組みは、行政や民間の団体が一緒になって
観光バリアフリーに取り組もうとしているすばらしいこと」


パネルディスカッション
「観光地宮崎に求められるバリアフリーサービス」






パネルディスカッションでは,
商店街、ホテル旅館の組合、観光行政、高齢者、障害者のそれぞれの立場から
課題について述べられました。
この時ディスカションにおいて「ハード面の整備の限界」について話題となりました。
ハード面のバリアフリーを充実させようと思うとお金がかかり、
不可能であること。
そのためのソフト面の対応の仕方でカバーできないかということです。


車いすの障害者から、「ハード面のバリアフリーが充実しても、心のふれあいを求めている」
話があり、
コメンテーターの高萩さんから
「人とのふれあいを大事にして、杖の障害者から車いすへと段階的に経験をつみながら進めていく方法もある。」
というアドバイスをいただきました。


このパネルディスカッションにより、私たちの観光バリアフリーの情報発信も、
可能なところから段階的に進めていくことが最良の方法であると感じました。
これから取り組もうとしている観光バリアフリーの情報発信について、
完璧をめざすときりがなく、また限界も感じます。


高齢の人や障害のある人が感じた行きたいところのそのままの情報を届けるということが、
明らかになり少し肩の荷がおりたところです。  


Posted by バリフリ事務局 at 23:48Comments(4)ワークショップや講演