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2007年12月29日
トイレノ利用方法(車いす)
車いすトイレの利用
オストメイトに続き、
車いす使用者がトイレをどのように使うのか参考にご紹介したいと思います。
下記に示す例は、1例です。
個人によりほかにもいろんな便器へのアプローチの仕方があります。
また、下のようなトイレを利用できない車いす使用者もいらっしゃいます。

(上の図の説明)
内法幅90cm×奥行き1.8mあれば車いすでトイレに入ることができます。
しかし、トイレが狭いので便器に向かって正面からまたいで便器に乗るか、
車いすから立ち上がり手すりを使って、180度回転して便器に乗り移るか、
制約がありながらの利用になります。

(上の図の説明)
トイレの大きさが、内法2m×2mくらいの大きさになると
車いすからいろいろな方法で便器へ乗り移ることができます。
また、これくらいの広さだと介助もしやすくなります。
車いす使用者によってさまざまな利用方法があります。
また、右利きや左利きもあり使いやすい車いすトイレの
タイプも個人により様々です。
したがって、同じ建物内に車いすトイレを何箇所も作るときは
違ったタイプのトイレを作るほうがいいと思います。
オストメイトに続き、
車いす使用者がトイレをどのように使うのか参考にご紹介したいと思います。
下記に示す例は、1例です。
個人によりほかにもいろんな便器へのアプローチの仕方があります。
また、下のようなトイレを利用できない車いす使用者もいらっしゃいます。

(上の図の説明)
内法幅90cm×奥行き1.8mあれば車いすでトイレに入ることができます。
しかし、トイレが狭いので便器に向かって正面からまたいで便器に乗るか、
車いすから立ち上がり手すりを使って、180度回転して便器に乗り移るか、
制約がありながらの利用になります。

(上の図の説明)
トイレの大きさが、内法2m×2mくらいの大きさになると
車いすからいろいろな方法で便器へ乗り移ることができます。
また、これくらいの広さだと介助もしやすくなります。
車いす使用者によってさまざまな利用方法があります。
また、右利きや左利きもあり使いやすい車いすトイレの
タイプも個人により様々です。
したがって、同じ建物内に車いすトイレを何箇所も作るときは
違ったタイプのトイレを作るほうがいいと思います。
2007年12月27日
トイレの利用方法(オストメイト)
オストメイトの人たちのトイレ利用について
オストメイトの人たちがどのようにトイレを使うのか
知っていただくために、
(社)日本オストミー協会が機関紙に掲載したまんがを紹介します。


オストメイトの人たちは服を脱いで汚物処理をするので、
広いスペースが必要で処理の時間もかかります。
外見からは普通の人と変わらないので、車いす用のトイレに
入ると周りの人から「車いすじゃないのにどうして入るのか」
と怒られることもあったそうです。
最近、「多目的トイレ」としてオストメイト対応設備が設置された
トイレが増え、また専用のマーク(12月26日記事) が
掲示されるようになったので、ずいぶん外出しやすくなったとのことです。
ちなみに宮崎市内のオストメイト対応トイレの設置場所は
宮崎市役所のHPに掲載されています。
└→ 宮崎市オストメイト対応トイレ設置施設
オストメイトの人たちも安心して外出できるよう
オストメイト対応トイレがさらに増えていくといいですね。
※オストメイトって?の方は → 12/26の記事
オストメイトの人たちがどのようにトイレを使うのか
知っていただくために、
(社)日本オストミー協会が機関紙に掲載したまんがを紹介します。


オストメイトの人たちは服を脱いで汚物処理をするので、
広いスペースが必要で処理の時間もかかります。
外見からは普通の人と変わらないので、車いす用のトイレに
入ると周りの人から「車いすじゃないのにどうして入るのか」
と怒られることもあったそうです。
最近、「多目的トイレ」としてオストメイト対応設備が設置された
トイレが増え、また専用のマーク(12月26日記事) が
掲示されるようになったので、ずいぶん外出しやすくなったとのことです。
ちなみに宮崎市内のオストメイト対応トイレの設置場所は
宮崎市役所のHPに掲載されています。
└→ 宮崎市オストメイト対応トイレ設置施設
オストメイトの人たちも安心して外出できるよう
オストメイト対応トイレがさらに増えていくといいですね。
※オストメイトって?の方は → 12/26の記事
2007年12月26日
介助方法4〔高齢者、その他〕
高齢の方の介助について
年をとるとともに、身体のいろいろな機能が低下していきます。
視力の低下~小さい字が読みにくくなり、色の区別が難しくなったりします。
聴力の低下~高音域が聞き取りにくくなります。
体力の低下~長時間立っていることが困難になったり、ひざが高く
上がらないため、ちょっとした段でもつまづいたりします。
※高齢の方は、トイレが近くなった人も多く外出するとトイレの場所が心配です。
そのためトイレの位置を見やすく標示することが必要です。
そのほか休憩所(椅子)を確保すること。高低差のある所や
立ち座りをする所(トイレ等)では手すりが必要になります。
ハード面で対応できない部分は周りの人が「心づかい」をするなど
ソフト面での対応によりバリアフリーを高めていくことが大切です。

(トイレの標示の例)
標示の下の真中は「オストメイト対応設備」有りのマークです。
オストメイトとは、手術を受けて人工肛門、人工膀胱となった
内部障害者で、尿や便の排泄が腹部の穴によって行われるので、
これを処理するために穴の部分に袋(パウチ)を常時身に付けて
これに受け入れ、溜まれば袋をはずして取り替えなければなりません。
そのための設備を「オストメイト対応設備」といいます。
「オストメイト対応設備」の写真は12月22日の宮崎公立大学の
記事にあります。見てください。
汚物流しや温水シャワー、せっけん、洋服掛けフック、トイレットペーパーなどが
一体的に備えられています。
そのほか
精神障害のある方、内部障害の方など見かけだけでは
障害の程度が判断できないことがあります。
困った人を見かけたらひと声かけて
(「何かお手伝いすることがありますか?」)
手助けをしてあげましょう。
年をとるとともに、身体のいろいろな機能が低下していきます。
視力の低下~小さい字が読みにくくなり、色の区別が難しくなったりします。
聴力の低下~高音域が聞き取りにくくなります。
体力の低下~長時間立っていることが困難になったり、ひざが高く
上がらないため、ちょっとした段でもつまづいたりします。
※高齢の方は、トイレが近くなった人も多く外出するとトイレの場所が心配です。
そのためトイレの位置を見やすく標示することが必要です。
そのほか休憩所(椅子)を確保すること。高低差のある所や
立ち座りをする所(トイレ等)では手すりが必要になります。
ハード面で対応できない部分は周りの人が「心づかい」をするなど
ソフト面での対応によりバリアフリーを高めていくことが大切です。

(トイレの標示の例)
標示の下の真中は「オストメイト対応設備」有りのマークです。
オストメイトとは、手術を受けて人工肛門、人工膀胱となった
内部障害者で、尿や便の排泄が腹部の穴によって行われるので、
これを処理するために穴の部分に袋(パウチ)を常時身に付けて
これに受け入れ、溜まれば袋をはずして取り替えなければなりません。
そのための設備を「オストメイト対応設備」といいます。
「オストメイト対応設備」の写真は12月22日の宮崎公立大学の
記事にあります。見てください。
汚物流しや温水シャワー、せっけん、洋服掛けフック、トイレットペーパーなどが
一体的に備えられています。
そのほか
精神障害のある方、内部障害の方など見かけだけでは
障害の程度が判断できないことがあります。
困った人を見かけたらひと声かけて
(「何かお手伝いすることがありますか?」)
手助けをしてあげましょう。
2007年12月24日
介助方法3〔耳の不自由な方〕
耳の不自由な方を介助するとき

耳の不自由な人は、外見からわかりません。
一番困るのはコミュニケーションです。
声をかけても聞こえません。
手話ができなくても、
目が合ってからゆっくり
口を動かしてください。
耳の不自由な方は、口の形で理解
することができます。(読話)
また、写真のように、紙などに文字や絵を書いて会話する筆談
もコミュニケーションをとる方法としてたいへん有効です。
※耳が不自由でも、聴覚障害者には
話し好きの人が多かったり、
カラオケを楽しんだり、
耳の聞こえる人たちと気持ちは変わりません。

耳の不自由な人は、外見からわかりません。
一番困るのはコミュニケーションです。
声をかけても聞こえません。
手話ができなくても、
目が合ってからゆっくり
口を動かしてください。
耳の不自由な方は、口の形で理解
することができます。(読話)
また、写真のように、紙などに文字や絵を書いて会話する筆談
もコミュニケーションをとる方法としてたいへん有効です。
※耳が不自由でも、聴覚障害者には
話し好きの人が多かったり、
カラオケを楽しんだり、
耳の聞こえる人たちと気持ちは変わりません。
2007年12月23日
介助方法2[目の不自由な方への]
目の不自由な方を介助するとき
(挨拶)
・あなたから先に穏やかに声をかけてください。
「こんにちは○○です。」
あなたの声で、あなたの所在や方向、誰であるかを知ることができます。
・挨拶を交わすときは、握手しましょう。
このことによりあなたの身長などを憶測して親近感を持ちます。
(歩行)
・一緒に歩くときは、自分の肩か肘を相手に持たせて、
半歩前を歩きましょう。
二人分の幅を考慮に入れて歩きましょう。
誘導するときは、「あっち」「こっち」などあいまいな
表現は避け、「右」、「左」、何メートル、「10歩くらい」
と具体的に状況を説明しながら歩きましょう。

(椅子への誘導)
椅子の位置と向きがわかるように、説明をしながら
手を椅子の背などに触れるように案内します。

(料理の位置の説明)
食事のとき、並べられた食器と料理の位置をはっきりと説明します。
位置は時計の針の位置で言うとわかりやすいです。
特に、わさびのような刺激物、やけどをするようなものの場所は
一度手で誘導してさわってもらってください。
新しく料理を出したときは必ず声をかけてください。

※視覚障害者は、映画や芝居、テレビ、書画などを楽しむことができないと
思い込むことは誤りです。
テレビでは、ドラマの進行を音声により説明している番組がありますし、
視覚障害者の人たちはテレビから多くの情報を得ています。
また、彫刻などの芸術作品もさわって、その形や個性を知ることができます。
カラオケやパチンコ、映画などを楽しむ人たちも大勢います。
目の見える人と共に、その説明を聞いて鑑賞したり、
同じように楽しむことは、
視覚障害者の熱望するところです。
(挨拶)
・あなたから先に穏やかに声をかけてください。
「こんにちは○○です。」
あなたの声で、あなたの所在や方向、誰であるかを知ることができます。
・挨拶を交わすときは、握手しましょう。
このことによりあなたの身長などを憶測して親近感を持ちます。
(歩行)
・一緒に歩くときは、自分の肩か肘を相手に持たせて、
半歩前を歩きましょう。
二人分の幅を考慮に入れて歩きましょう。
誘導するときは、「あっち」「こっち」などあいまいな
表現は避け、「右」、「左」、何メートル、「10歩くらい」
と具体的に状況を説明しながら歩きましょう。

(椅子への誘導)
椅子の位置と向きがわかるように、説明をしながら
手を椅子の背などに触れるように案内します。

(料理の位置の説明)
食事のとき、並べられた食器と料理の位置をはっきりと説明します。
位置は時計の針の位置で言うとわかりやすいです。
特に、わさびのような刺激物、やけどをするようなものの場所は
一度手で誘導してさわってもらってください。
新しく料理を出したときは必ず声をかけてください。

※視覚障害者は、映画や芝居、テレビ、書画などを楽しむことができないと
思い込むことは誤りです。
テレビでは、ドラマの進行を音声により説明している番組がありますし、
視覚障害者の人たちはテレビから多くの情報を得ています。
また、彫刻などの芸術作品もさわって、その形や個性を知ることができます。
カラオケやパチンコ、映画などを楽しむ人たちも大勢います。
目の見える人と共に、その説明を聞いて鑑賞したり、
同じように楽しむことは、
視覚障害者の熱望するところです。
2007年12月22日
介助方法1[車いすの方への]
障害のある人たちの介助について
前回は、ハード面のバリアフリーをカバーするために、
周りの人たちの介助が必要と述べました。
そこで、今回から少し、身体に障害を持っている人たちへの介助
方法について説明します。
障がいのある方を介助する際のエチケットについて
(介助する前に)
・初めに何をしてほしいか聞きましょう。
例 「何かお手伝いすることがありますか?」
・障がいのある方が言われることを良く聞いてから
手助けしましょう。
・援助の押し売りにならないように礼儀正しくしましょう。
・障がいの状態は一人一人違います。相手の状態に合わせて
話しかけましょう。
・障がいのある方が自分でできることは、手を貸さず、
最小限の介助をしてあげましょう。
※だれでも人とのふれあいを大切にしています。
障害のある人たちも同様です。
たとえば、お店で車いすの介助をしている人に店員さんが話し掛けるのをよく見かけます。
車いすに乗っている人の目的で動いている場合も多いです。
まず、車いすに乗っている人に話し掛けてくださいね。
たいへん喜ばれると思いますよ。
車いすの方を介助するとき
話をするときは目線を低くして、相手の様子をみながら
楽しく会話しましょう。
その場に応じて、周囲の人に協力を求めましょう。
(車いす標準図)

(キャスター上げによる段の上り下り)
①片方のステッピングバー(車いすの車軸の下に後ろ向きに向かって伸びた2本の棒)
を踏み、同時に体重をかけながらグリップを下に押し付ける。

②前輪(キャスター)を段の上に上げる。

③前へ押しながら後輪を段の上に乗せる。

※下り方は逆です。(③→①)
(車いすごとの搬送)
車いすの種類によって、フレームを持つ位置が異なるため、
車いす使用者に確かめてください。
車いすのブレーキをかけ、なるべく水平に保ちながら、
上りの時は前向きに、下りの時は後ろ向きに降ろします。
この時「いち、にのさん」とみんなの息を合わせることが
たいせつです。

前回は、ハード面のバリアフリーをカバーするために、
周りの人たちの介助が必要と述べました。
そこで、今回から少し、身体に障害を持っている人たちへの介助
方法について説明します。
障がいのある方を介助する際のエチケットについて
(介助する前に)
・初めに何をしてほしいか聞きましょう。
例 「何かお手伝いすることがありますか?」
・障がいのある方が言われることを良く聞いてから
手助けしましょう。
・援助の押し売りにならないように礼儀正しくしましょう。
・障がいの状態は一人一人違います。相手の状態に合わせて
話しかけましょう。
・障がいのある方が自分でできることは、手を貸さず、
最小限の介助をしてあげましょう。
※だれでも人とのふれあいを大切にしています。
障害のある人たちも同様です。
たとえば、お店で車いすの介助をしている人に店員さんが話し掛けるのをよく見かけます。
車いすに乗っている人の目的で動いている場合も多いです。
まず、車いすに乗っている人に話し掛けてくださいね。
たいへん喜ばれると思いますよ。
車いすの方を介助するとき
話をするときは目線を低くして、相手の様子をみながら
楽しく会話しましょう。
その場に応じて、周囲の人に協力を求めましょう。
(車いす標準図)

(キャスター上げによる段の上り下り)
①片方のステッピングバー(車いすの車軸の下に後ろ向きに向かって伸びた2本の棒)
を踏み、同時に体重をかけながらグリップを下に押し付ける。

②前輪(キャスター)を段の上に上げる。

③前へ押しながら後輪を段の上に乗せる。

※下り方は逆です。(③→①)
(車いすごとの搬送)
車いすの種類によって、フレームを持つ位置が異なるため、
車いす使用者に確かめてください。
車いすのブレーキをかけ、なるべく水平に保ちながら、
上りの時は前向きに、下りの時は後ろ向きに降ろします。
この時「いち、にのさん」とみんなの息を合わせることが
たいせつです。

2007年12月22日
バリアフリー調査報告1(宮崎公立大学)
宮崎公立大学のバリアフリー

宮崎公立大学の調査を行ないました。
平成19年11月12日(月)に、宮崎市バリアフリー検討委員会の
調査実習を兼ねて行ないました。
ご協力いただいた宮崎公立大学様たいへんありがとうございました。
(宮崎公立大学の理念) 広く知識を授け、深く専門の学術を教授研究し、
高い識見と国際的な視野を持つ人間性豊かな人材を育成する。
広く地域に開かれた大学として、生涯学習の振興、産業経済の発展及び
文化の向上に貢献する。
(大学の理念を生かしたすばらしい教育が行なわれています)
2007年3月に同大学を首席で卒業した進行性筋ジストロフィー
(筋力が年々低下していく病気で、根本的な治療法は確立されていません。)
のTさん(電動車いすを使用)は、卒業後の現在も週1回宮崎公立大学の
地域研究センター(凌雲会館)で、ITを活用した「e‐ラーニング」と呼ば
れる障害者のためのインターネットなどを利用した学習方法のシステムづく
りを同大学生と一緒におこなっています。
Tさんは、この大学で生きがいと将来の夢を見つけました。
住所:宮崎市船塚1丁目1-52
TEL:0985-20-2000(代表)
FAX:0985-20-4820(総務課)
URL:http://www.miyazaki-mu.ac.jp/

宮崎公立大学の管理棟、研究講義棟、福祉厚生棟、講堂棟、凌雲会館、
交流センターの建物について調査しました。(配置図)

アクセス:
どの建物へも段差はなくスムーズに行けます。
車いす駐車場:
凌雲会館1台、交流センター2台、研究講義棟東側に7台あります。

出入り口:
管理棟、研究講義棟(教室入口含)、福祉厚生棟、講堂棟は開き戸(写真)。
凌雲会館、交流センターは自動扉です。

開き戸
車いすトイレ:
管理棟(1,2F)、研究講義棟(各階)、福祉厚生棟(1F)、
講堂棟(1F)、凌雲会館(1,2F)、交流センター(1F)

車いすトイレ
なお、凌雲会館1Fの車いすトイレ内に、オストメイト対応設備が
設置されています。(写真)

オストメイト対応設備
エレベーター:
2F以上の建物である管理棟、研究講義棟、凌雲会館、福利厚生棟
にはいずれも障害者対応のエレベーターが設置されており、各階の
行き先を知らせる音声案内付きです。
その他:
学内の誘導が必要な場合、車いすを借りたい場合は、
管理棟1Fの受け付けまで申し出てください。
各建物の入口にその建物の配置図が掲示されているのでとても
わかりやすいです。(写真)

(感想)
各建物内には車いすトイレが設置され、また2F以上の建物には障害者
対応のエレベーターと各階に車いすトイレが設置されていてバリアフリーの
行き届いた施設だと感じました。
熱心に私たちの調査に付き添っていただいた公立大学の職員の方に
「使いづらいところはないか」聞かれましたので、以下の2点について
考えをお伝えしました。
①建物入口の両開き戸は重く、車いすから開けづらい。
管理棟、研究講義棟、福祉厚生棟、講堂棟は下の写真のような開き戸です。
車いすで開けようと挑戦しましたが、開けられませんでした。
車いすは、下のトイレのように引き戸であればスムーズに開けることができます。

開き戸

引き戸
②わずか5cmの段差でも車いすは上れない。
構内の通路は下の写真のように周りと5cmほどの段差がつけてあります。
そのため所々にスロープが設けてありますが、車いすでは遠回りになること
があります。

通路の段差

スロープ
弱視の人や高齢者などもわずかな段差につまづくこともあり、「だれでもどこでも
使いやすく」というユニバーサルデザインの観点からも、行き来する所には
段差はつけないよう工夫することが望まれます。
しかしながら、これらのことについては、周りの人たちが気付いて手助けすれば
十分カバーできます。
ハード面でできないことは、必ずソフト面で対応する。
このことを認識することがバリアフリーにとって重要です。

宮崎公立大学の調査を行ないました。
平成19年11月12日(月)に、宮崎市バリアフリー検討委員会の
調査実習を兼ねて行ないました。
ご協力いただいた宮崎公立大学様たいへんありがとうございました。
(宮崎公立大学の理念) 広く知識を授け、深く専門の学術を教授研究し、
高い識見と国際的な視野を持つ人間性豊かな人材を育成する。
広く地域に開かれた大学として、生涯学習の振興、産業経済の発展及び
文化の向上に貢献する。
(大学の理念を生かしたすばらしい教育が行なわれています)
2007年3月に同大学を首席で卒業した進行性筋ジストロフィー
(筋力が年々低下していく病気で、根本的な治療法は確立されていません。)
のTさん(電動車いすを使用)は、卒業後の現在も週1回宮崎公立大学の
地域研究センター(凌雲会館)で、ITを活用した「e‐ラーニング」と呼ば
れる障害者のためのインターネットなどを利用した学習方法のシステムづく
りを同大学生と一緒におこなっています。
Tさんは、この大学で生きがいと将来の夢を見つけました。
住所:宮崎市船塚1丁目1-52
TEL:0985-20-2000(代表)
FAX:0985-20-4820(総務課)
URL:http://www.miyazaki-mu.ac.jp/

宮崎公立大学の管理棟、研究講義棟、福祉厚生棟、講堂棟、凌雲会館、
交流センターの建物について調査しました。(配置図)

アクセス:
どの建物へも段差はなくスムーズに行けます。
車いす駐車場:
凌雲会館1台、交流センター2台、研究講義棟東側に7台あります。

出入り口:
管理棟、研究講義棟(教室入口含)、福祉厚生棟、講堂棟は開き戸(写真)。
凌雲会館、交流センターは自動扉です。

開き戸
車いすトイレ:
管理棟(1,2F)、研究講義棟(各階)、福祉厚生棟(1F)、
講堂棟(1F)、凌雲会館(1,2F)、交流センター(1F)

車いすトイレ
なお、凌雲会館1Fの車いすトイレ内に、オストメイト対応設備が
設置されています。(写真)

オストメイト対応設備
エレベーター:
2F以上の建物である管理棟、研究講義棟、凌雲会館、福利厚生棟
にはいずれも障害者対応のエレベーターが設置されており、各階の
行き先を知らせる音声案内付きです。
その他:
学内の誘導が必要な場合、車いすを借りたい場合は、
管理棟1Fの受け付けまで申し出てください。
各建物の入口にその建物の配置図が掲示されているのでとても
わかりやすいです。(写真)

(感想)
各建物内には車いすトイレが設置され、また2F以上の建物には障害者
対応のエレベーターと各階に車いすトイレが設置されていてバリアフリーの
行き届いた施設だと感じました。
熱心に私たちの調査に付き添っていただいた公立大学の職員の方に
「使いづらいところはないか」聞かれましたので、以下の2点について
考えをお伝えしました。
①建物入口の両開き戸は重く、車いすから開けづらい。
管理棟、研究講義棟、福祉厚生棟、講堂棟は下の写真のような開き戸です。
車いすで開けようと挑戦しましたが、開けられませんでした。
車いすは、下のトイレのように引き戸であればスムーズに開けることができます。

開き戸

引き戸
②わずか5cmの段差でも車いすは上れない。
構内の通路は下の写真のように周りと5cmほどの段差がつけてあります。
そのため所々にスロープが設けてありますが、車いすでは遠回りになること
があります。

通路の段差

スロープ
弱視の人や高齢者などもわずかな段差につまづくこともあり、「だれでもどこでも
使いやすく」というユニバーサルデザインの観点からも、行き来する所には
段差はつけないよう工夫することが望まれます。
しかしながら、これらのことについては、周りの人たちが気付いて手助けすれば
十分カバーできます。
ハード面でできないことは、必ずソフト面で対応する。
このことを認識することがバリアフリーにとって重要です。
2007年12月17日
第3回観光バリアフリー連続講座
第3回観光バリアフリー講座を開きました。
平成19年12月16日(日)宮崎公立大学交流センター多目的ホールにおいて
13:30~17:00に行いました。
講演「観光地に求められるバリアフリーサービス」
高萩徳宗(たかはぎ のりとし)氏
以下に講演内容の要点を記載します。
高萩さんは(有)ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツの代表者で、
高齢の方や障害のある方を対象とした旅行を企画、運営をしています。
会社の基本目的を「旅を通じて、お客様の笑顔と元気を創造する旅行会社」と位置付けています。

「障害のあるお客様から教わったこと」
障害のある人たちに目を向けると、旅の楽しみ方が見えてくる。
「ゆっくり旅先を回りたい」
「目が見えなくても音やにおい、モンゴルの音のない空間をゆっくり楽しむ」
「高齢者が一人で友達づくりを目的にツアーに参加する」
「聴覚障害者のために考えた英語のボードを指して注文する方法は、耳の聞こえる人も外国では重宝している。」
「障害のある高齢の夫と介護する妻、それぞれに楽しめる時間を作ったことで次に旅に出る意欲につながる」
「17歳のバイク事故で車いす生活になった青年が、
ハワイで10Kmマラソンやパラセイリングなどに挑戦。自信をつけ就職できた。」
「観光バリアフリーのキーワード」
何を目的にこれを行うか。
「宮崎が元気になることを目的とすること。
そのためには地域の人たちが連携、協働して取り組むことが必要。」
「宮崎市バリアフリー検討委員会の取り組みは、行政や民間の団体が一緒になって
観光バリアフリーに取り組もうとしているすばらしいこと」
パネルディスカッション
「観光地宮崎に求められるバリアフリーサービス」


パネルディスカッションでは,
商店街、ホテル旅館の組合、観光行政、高齢者、障害者のそれぞれの立場から
課題について述べられました。
この時ディスカションにおいて「ハード面の整備の限界」について話題となりました。
ハード面のバリアフリーを充実させようと思うとお金がかかり、
不可能であること。
そのためのソフト面の対応の仕方でカバーできないかということです。
車いすの障害者から、「ハード面のバリアフリーが充実しても、心のふれあいを求めている」
話があり、
コメンテーターの高萩さんから
「人とのふれあいを大事にして、杖の障害者から車いすへと段階的に経験をつみながら進めていく方法もある。」
というアドバイスをいただきました。
このパネルディスカッションにより、私たちの観光バリアフリーの情報発信も、
可能なところから段階的に進めていくことが最良の方法であると感じました。
これから取り組もうとしている観光バリアフリーの情報発信について、
完璧をめざすときりがなく、また限界も感じます。
高齢の人や障害のある人が感じた行きたいところのそのままの情報を届けるということが、
明らかになり少し肩の荷がおりたところです。
平成19年12月16日(日)宮崎公立大学交流センター多目的ホールにおいて
13:30~17:00に行いました。
講演「観光地に求められるバリアフリーサービス」
高萩徳宗(たかはぎ のりとし)氏
以下に講演内容の要点を記載します。
高萩さんは(有)ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツの代表者で、
高齢の方や障害のある方を対象とした旅行を企画、運営をしています。
会社の基本目的を「旅を通じて、お客様の笑顔と元気を創造する旅行会社」と位置付けています。

「障害のあるお客様から教わったこと」
障害のある人たちに目を向けると、旅の楽しみ方が見えてくる。
「ゆっくり旅先を回りたい」
「目が見えなくても音やにおい、モンゴルの音のない空間をゆっくり楽しむ」
「高齢者が一人で友達づくりを目的にツアーに参加する」
「聴覚障害者のために考えた英語のボードを指して注文する方法は、耳の聞こえる人も外国では重宝している。」
「障害のある高齢の夫と介護する妻、それぞれに楽しめる時間を作ったことで次に旅に出る意欲につながる」
「17歳のバイク事故で車いす生活になった青年が、
ハワイで10Kmマラソンやパラセイリングなどに挑戦。自信をつけ就職できた。」
「観光バリアフリーのキーワード」
何を目的にこれを行うか。
「宮崎が元気になることを目的とすること。
そのためには地域の人たちが連携、協働して取り組むことが必要。」
「宮崎市バリアフリー検討委員会の取り組みは、行政や民間の団体が一緒になって
観光バリアフリーに取り組もうとしているすばらしいこと」
パネルディスカッション
「観光地宮崎に求められるバリアフリーサービス」


パネルディスカッションでは,
商店街、ホテル旅館の組合、観光行政、高齢者、障害者のそれぞれの立場から
課題について述べられました。
この時ディスカションにおいて「ハード面の整備の限界」について話題となりました。
ハード面のバリアフリーを充実させようと思うとお金がかかり、
不可能であること。
そのためのソフト面の対応の仕方でカバーできないかということです。
車いすの障害者から、「ハード面のバリアフリーが充実しても、心のふれあいを求めている」
話があり、
コメンテーターの高萩さんから
「人とのふれあいを大事にして、杖の障害者から車いすへと段階的に経験をつみながら進めていく方法もある。」
というアドバイスをいただきました。
このパネルディスカッションにより、私たちの観光バリアフリーの情報発信も、
可能なところから段階的に進めていくことが最良の方法であると感じました。
これから取り組もうとしている観光バリアフリーの情報発信について、
完璧をめざすときりがなく、また限界も感じます。
高齢の人や障害のある人が感じた行きたいところのそのままの情報を届けるということが、
明らかになり少し肩の荷がおりたところです。
2007年12月12日
情報提供(バリアフリーへの改修補助金について)
■宮崎市福祉のまちづくり対象施設整備補助金
事業者の方へ。今ある施設をバリアフリーに改修する場合、宮崎市では補助金制度を設けています。
(内容)
既存対象施設について宮崎市福祉のまちづくり条例に基づく整備基準に適合させることを条件に、整備基準に関わる箇所(スロープやトイレ、エレベーターなど)の改修工事に要した経費の一部を補助する制度です。
対象工事の改修に要した経費の1/2,かつ120万円が限度額です。
(対象となるのは)
物品販売施設、飲食施設、医療施設、集会施設、社会福祉施設など不特定多数の人が利用する民間建築物が対象となります。
(対象者は)
既存の建築物の改修を行おうとする施工主です。
(問い合わせ先)
宮崎市役所建築指導課 建築福祉係
〒880-8505 宮崎市 橘通西1丁目1番1号
TEL0985-21-1813 FAX0985-21-1815


この記事は、福祉のまちづくり情報誌2005に記載されたものです。
補助金を使ってみました
事業者の方へ。今ある施設をバリアフリーに改修する場合、宮崎市では補助金制度を設けています。
(内容)
既存対象施設について宮崎市福祉のまちづくり条例に基づく整備基準に適合させることを条件に、整備基準に関わる箇所(スロープやトイレ、エレベーターなど)の改修工事に要した経費の一部を補助する制度です。
対象工事の改修に要した経費の1/2,かつ120万円が限度額です。
(対象となるのは)
物品販売施設、飲食施設、医療施設、集会施設、社会福祉施設など不特定多数の人が利用する民間建築物が対象となります。
(対象者は)
既存の建築物の改修を行おうとする施工主です。
(問い合わせ先)
宮崎市役所建築指導課 建築福祉係
〒880-8505 宮崎市 橘通西1丁目1番1号
TEL0985-21-1813 FAX0985-21-1815

この記事は、福祉のまちづくり情報誌2005に記載されたものです。
補助金を使ってみました
2007年12月11日
第2回観光バリアフリー連続講座(過去経過報告)
第2回観光バリアフリー講座
「第2回観光バリアフリー講座」は、
2007年3月3日(土)宮崎公立大学交流センターにおいて、
講師に特定非営利活動法人「伊勢志摩バリアフリーツアーセンター」(http://www.barifuri.com/)
事務局長の野口あゆみ氏と、その夫で車いす生活者であり同法人副理事長の野口幸一氏を迎えて
「観光バリアフリーの情報発信」をテーマに開催しました。
当時の案内


■伊勢志摩バリアフリーツアーセンターについて
2人の講演者のお話をまとめると、
同センターは伊勢志摩観光再生を目的に、これから増えつづける高齢者や障害者をターゲットに、
観光施設や宿泊施設、飲食施設等に「どうしたら行くことができるか」
情報提供を行う特定非営利活動法人(NPO)であり、2002年1月設立された。
行政にはできない「この店がおいしい」など特定の事業者の紹介や、
民間事業者にはできない障害者自身が調査した情報を無料で提供をしていることが特長。

同センターが高齢者や障害者の観光客に紹介していた宿泊施設から、
バリアフリーの客室の設計アドバイスを依頼され、肢体不自由者や視覚障害者、
聴覚障害者などの人たちを集めて取り組んだ結果、その施設でいちばん稼働率の高い部屋となったこと。
そのほか旅館スタッフ等への介助や接遇のアドバイスを行なっていること。
観光客からの問い合わせが市の観光協会からまわってくるなど、
市民や観光客、行政、民間事業者等のバリアフリー情報のよりどころとなっていること。
また、障害者が調査した施設の状況を、ほかの高齢者や障害者に情報提供することにより、
高齢者や障害者の外出(観光)が増えるばかりでなく、
宿泊施設や飲食施設などの民間施設の設備などのハード面やもてなしといったソフト面のバリアフリー化がすすみ、
障害者、高齢者の外出(観光)が増えたと情報提供の効果をあげられました。
■パネルディスカッション
講演の後には「パネルディスカッション」を行い、
会のメンバーである商店街の理事長や障害者、行政職員のそれぞれから
「宮崎における観光バリアフリー情報の必要性について」の課題について、
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの大きな役割を知って、
宮崎においてもバリアフリーツアーセンターが必要であるとまとめられました。

また伊勢志摩バリアフリーツアーセンターは、市民、事業者、行政による協働の取り組みから生まれた組織であり、
設立後もこれらの組織が連携をしていることを考えると、その設立のためには
市民、事業者、行政の別なく協働の体制づくりとその継続がとくに重要と思われました。
私たちバリアフリー検討委員会も市民協働の組織であり、同センターのような組織づくりを目指したいと思いました。
「第2回観光バリアフリー講座」は、
2007年3月3日(土)宮崎公立大学交流センターにおいて、
講師に特定非営利活動法人「伊勢志摩バリアフリーツアーセンター」(http://www.barifuri.com/)
事務局長の野口あゆみ氏と、その夫で車いす生活者であり同法人副理事長の野口幸一氏を迎えて
「観光バリアフリーの情報発信」をテーマに開催しました。



■伊勢志摩バリアフリーツアーセンターについて
2人の講演者のお話をまとめると、
同センターは伊勢志摩観光再生を目的に、これから増えつづける高齢者や障害者をターゲットに、
観光施設や宿泊施設、飲食施設等に「どうしたら行くことができるか」
情報提供を行う特定非営利活動法人(NPO)であり、2002年1月設立された。
行政にはできない「この店がおいしい」など特定の事業者の紹介や、
民間事業者にはできない障害者自身が調査した情報を無料で提供をしていることが特長。

同センターが高齢者や障害者の観光客に紹介していた宿泊施設から、
バリアフリーの客室の設計アドバイスを依頼され、肢体不自由者や視覚障害者、
聴覚障害者などの人たちを集めて取り組んだ結果、その施設でいちばん稼働率の高い部屋となったこと。
そのほか旅館スタッフ等への介助や接遇のアドバイスを行なっていること。
観光客からの問い合わせが市の観光協会からまわってくるなど、
市民や観光客、行政、民間事業者等のバリアフリー情報のよりどころとなっていること。
また、障害者が調査した施設の状況を、ほかの高齢者や障害者に情報提供することにより、
高齢者や障害者の外出(観光)が増えるばかりでなく、
宿泊施設や飲食施設などの民間施設の設備などのハード面やもてなしといったソフト面のバリアフリー化がすすみ、
障害者、高齢者の外出(観光)が増えたと情報提供の効果をあげられました。
■パネルディスカッション
講演の後には「パネルディスカッション」を行い、
会のメンバーである商店街の理事長や障害者、行政職員のそれぞれから
「宮崎における観光バリアフリー情報の必要性について」の課題について、
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの大きな役割を知って、
宮崎においてもバリアフリーツアーセンターが必要であるとまとめられました。

また伊勢志摩バリアフリーツアーセンターは、市民、事業者、行政による協働の取り組みから生まれた組織であり、
設立後もこれらの組織が連携をしていることを考えると、その設立のためには
市民、事業者、行政の別なく協働の体制づくりとその継続がとくに重要と思われました。
私たちバリアフリー検討委員会も市民協働の組織であり、同センターのような組織づくりを目指したいと思いました。