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Posted by みやchan運営事務局 at

2007年12月22日

介助方法1[車いすの方への]

障害のある人たちの介助について

前回は、ハード面のバリアフリーをカバーするために、
周りの人たちの介助が必要と述べました。
そこで、今回から少し、身体に障害を持っている人たちへの介助
方法について説明します。


障がいのある方を介助する際のエチケットについて

(介助する前に)
・初めに何をしてほしいか聞きましょう。
例 「何かお手伝いすることがありますか?」

・障がいのある方が言われることを良く聞いてから
手助けしましょう。

・援助の押し売りにならないように礼儀正しくしましょう。

・障がいの状態は一人一人違います。相手の状態に合わせて
話しかけましょう。

・障がいのある方が自分でできることは、手を貸さず、
最小限の介助をしてあげましょう。

※だれでも人とのふれあいを大切にしています。
障害のある人たちも同様です。
たとえば、お店で車いすの介助をしている人に店員さんが話し掛けるのをよく見かけます。
車いすに乗っている人の目的で動いている場合も多いです。
まず、車いすに乗っている人に話し掛けてくださいね。
たいへん喜ばれると思いますよ。

車いすの方を介助するとき

話をするときは目線を低くして、相手の様子をみながら
楽しく会話しましょう。
その場に応じて、周囲の人に協力を求めましょう。

(車いす標準図)



(キャスター上げによる段の上り下り)

①片方のステッピングバー(車いすの車軸の下に後ろ向きに向かって伸びた2本の棒)
を踏み、同時に体重をかけながらグリップを下に押し付ける。


②前輪(キャスター)を段の上に上げる。


③前へ押しながら後輪を段の上に乗せる。


※下り方は逆です。(③→①)


(車いすごとの搬送)

車いすの種類によって、フレームを持つ位置が異なるため、
車いす使用者に確かめてください。
車いすのブレーキをかけ、なるべく水平に保ちながら、
上りの時は前向きに、下りの時は後ろ向きに降ろします。
この時「いち、にのさん」とみんなの息を合わせることが
たいせつです。

  


Posted by バリフリ事務局 at 23:03Comments(0)エチケット

2007年12月22日

バリアフリー調査報告1(宮崎公立大学)

宮崎公立大学のバリアフリー


宮崎公立大学の調査を行ないました。
 平成19年11月12日(月)に、宮崎市バリアフリー検討委員会の
調査実習を兼ねて行ないました。
 ご協力いただいた宮崎公立大学様たいへんありがとうございました。

(宮崎公立大学の理念) 広く知識を授け、深く専門の学術を教授研究し、
高い識見と国際的な視野を持つ人間性豊かな人材を育成する。
 広く地域に開かれた大学として、生涯学習の振興、産業経済の発展及び
文化の向上に貢献する。


(大学の理念を生かしたすばらしい教育が行なわれています)
2007年3月に同大学を首席で卒業した進行性筋ジストロフィー
(筋力が年々低下していく病気で、根本的な治療法は確立されていません。)
のTさん(電動車いすを使用)は、卒業後の現在も週1回宮崎公立大学の
地域研究センター(凌雲会館)で、ITを活用した「e‐ラーニング」と呼ば
れる障害者のためのインターネットなどを利用した学習方法のシステムづく
りを同大学生と一緒におこなっています。

Tさんは、この大学で生きがいと将来の夢を見つけました。

住所:宮崎市船塚1丁目1-52
TEL:0985-20-2000(代表)
FAX:0985-20-4820(総務課)
URL:http://www.miyazaki-mu.ac.jp/



宮崎公立大学の管理棟、研究講義棟、福祉厚生棟、講堂棟、凌雲会館、
交流センターの建物について調査しました。(配置図)



アクセス
どの建物へも段差はなくスムーズに行けます。
車いす駐車場
凌雲会館1台、交流センター2台、研究講義棟東側に7台あります。



出入り口
管理棟、研究講義棟(教室入口含)、福祉厚生棟、講堂棟は開き戸(写真)。
凌雲会館、交流センターは自動扉です。

   開き戸


車いすトイレ
管理棟(1,2F)、研究講義棟(各階)、福祉厚生棟(1F)、
講堂棟(1F)、凌雲会館(1,2F)、交流センター(1F)


   車いすトイレ
     なお、凌雲会館1Fの車いすトイレ内に、オストメイト対応設備が
設置されています。(写真)


オストメイト対応設備

エレベーター
2F以上の建物である管理棟、研究講義棟、凌雲会館、福利厚生棟
にはいずれも障害者対応のエレベーターが設置されており、各階の
行き先を知らせる音声案内付きです。

その他
    学内の誘導が必要な場合、車いすを借りたい場合は、
管理棟1Fの受け付けまで申し出てください。
各建物の入口にその建物の配置図が掲示されているのでとても
わかりやすいです。(写真)



(感想) 
各建物内には車いすトイレが設置され、また2F以上の建物には障害者
対応のエレベーターと各階に車いすトイレが設置されていてバリアフリーの
行き届いた施設だと感じました。


 熱心に私たちの調査に付き添っていただいた公立大学の職員の方に
「使いづらいところはないか」聞かれましたので、以下の2点について
考えをお伝えしました。

①建物入口の両開き戸は重く、車いすから開けづらい。
管理棟、研究講義棟、福祉厚生棟、講堂棟は下の写真のような開き戸です。
車いすで開けようと挑戦しましたが、開けられませんでした。
車いすは、下のトイレのように引き戸であればスムーズに開けることができます。


開き戸


引き戸

②わずか5cmの段差でも車いすは上れない。
構内の通路は下の写真のように周りと5cmほどの段差がつけてあります。
そのため所々にスロープが設けてありますが、車いすでは遠回りになること
があります。


通路の段差


スロープ

弱視の人や高齢者などもわずかな段差につまづくこともあり、「だれでもどこでも
使いやすく」というユニバーサルデザインの観点からも、行き来する所には
段差はつけないよう工夫することが望まれます。


しかしながら、これらのことについては、周りの人たちが気付いて手助けすれば
十分カバーできます。
ハード面でできないことは、必ずソフト面で対応する。
このことを認識することがバリアフリーにとって重要です。
  


Posted by バリフリ事務局 at 00:21Comments(2)その他